当クリニックの診療スタイルは、予約診療(完全予約制ではありません)としております。
その真意は、「待ち時間を極力短く、質の高い診察を行うこと」にあります。
医療機関の待ち時間が長いというお話は昔からよく聞きます。
私もこれまで大学病院や総合病院に勤務してきましたが、その解決に本気で取り組んできたとはとても言えない立場でした。
患者さまの貴重な時間の多くを待ち時間に費やしてしまっていたことに気づいていなかった自分を猛省し、現在の診療スタイルにたどり着いています。
しかしながら、予約診療にも課題は多く、運用には工夫を要します。
そこで、予約診療と当日受付診療のメリットとデメリットについて考えてみたいと思います。
予約診療の最大のメリットは、待ち時間の短縮によって診察以外の予定を立てやすいことにあると思われがちですが、時に時間通りに診療が進まないことがあり、その際にはシステムの破綻と言わざるを得ません。
しかし、私が何よりも大切にしたいのは、予約診療によって、来院される患者さまを把握し、診察のための事前準備を行い、診察の質を高めることが可能になるということです。
一方で、受付順番診療の最大のメリットは、予約なしで受診ができるということです。整理券などを配布し、院内表示やスマートフォンを活用して診察までの時間を明確にしている医療機関も多くみられます。
下の表はあくまで私見ですが、いずれのシステムを導入するにしてもそのデメリットに対していかに取り組むかということが大切だと思います。
当クリニックでは予約診療を採用する以上、患者さまにとってのデメリットを解消するための努力も惜しみません。
①急な体調不良時の対応
当日受入枠を併用し、急な体調不良の患者さまに対応します。ただし、他にかかりつけ医をお持ちの方や専門外および重症の場合は、他の医療機関を案内することがあります。
②予約・変更などへのサポート
webで予約・変更が可能です。パソコンやスマートフォンが得意でない方にはお電話にて対応させて頂いております。
③時間通りに進めるための取り組み
週に1度、院内ミーティングを開き、業務改善のためのシステム作り・改変を行っております。
予約診療 | 受付順番診療 | |||
メリット | 患者 | 診察以外の予定を立てやすい | 患者 | すぐに受診できる |
事前準備で診察の質の向上 | ||||
医療 |
時間的な区分けにより 感染症対策が可能 |
医療 | 当日患者受け入れ増加 | |
デメリット | 患者 | すぐに受診できない | 患者 | 待ち時間が読めない |
予約・変更などが面倒 |
時間的区分けによる感染症対策 で院外待機か待ち時間が生じる |
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時間通りに進まない時がある |
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医療 | 予約業務などの負担増 | 医療 |
短時間での診察の事前準備 |
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突然のキャンセル | 受診数にあった人員配置に課題 | |||
あくまで院長の私見です |
当クリニックは予約診療のメリットを最大限に生かし、デメリットを解消することで、皆さまのクリニック選びにおける選択肢となるべく、スタッフ一同取り組んでおります。
